軍艦島

日本の近代化を支えた産業遺産

長崎の沖に浮かぶ軍艦の姿。
その正体は、世界遺産でもある「軍艦島」こと端島です。
対岸から見た島の外観が、軍艦「土佐」に似ていたことから「軍艦島」と呼ばれるようになったそうです。

端島は、高島炭坑の技術を引き継ぎ発展した炭鉱の島でした。
明治中期以降に採炭事業が本格的に開始され、1890年（明治23年）からは三菱の所有となり、明治後期の高島炭鉱（高島、端島など海洋炭坑群）の主力坑となりました。
高品位炭を算出し、国内外の石炭需要を賄い、明治末には八幡製鉄所へも原料炭を供給しました。
大正以降高層住宅が建設され、最盛期の1960年（昭和35年）には、東京ドームの約1.3倍の小さな島に5,267人（当時の東京都の人口密度の9倍）が住んでいましたが、エネルギー政策の転換により1974年（昭和49年）に閉山され、無人島となりました。

その後、長年に渡り放置されていましたが、2009年（平成21年）4月に一般の方の上陸が可能となり、現在では多くの方が軍艦島上陸ツアーに参加して、軍艦島を訪れています。

そして、2015年（平成27年）7月5日に世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 ～製鉄・製鋼、造船、石炭産業～」として正式登録されました。

上陸ツアーでは、主力坑だった第2竪坑跡や、端島炭坑の中枢であったレンガ造りの総合事務所、1916年（大正5年）に建てられた日本最古の鉄筋コンクリート造の7階建て30号アパートなどを見学通路から見ることができます。
日本最古の鉄筋コンクリート造の建物がこの軍艦島に、それも形を残したまま残っていたなんて驚きですよね。

軍艦島上陸ツアーは、現在以下の5社が行っています。

通常見学できない集合住宅の内部などもGoogle マップのストリートビューで見ることができます。

基本情報

MAP

拡大地図を表示させるとストリートビューが使えます！